グローバル人材育成 『京都で日本の伝統文化に触れる』前編

April 18, 2016

日本国内でグローバル人材?

 

近年、日本でも急速にグローバル化が進む中で『グローバル人材』という言葉が流布して数年になります。グローバルというと、どうしても海外に目が行きがちですが、実はグローバルに活躍している人ほど自国の伝統文化や歴史について詳しいことが多いです。私が出会った国際人として尊敬できる人の多くは母国の歴史や文化について、熱く語れるタイプでした。

 

 

一方普段、留学希望者とお話していますと、海外のことはよく調べているのに、日本のことはあまり知らないという人が多い気がします。

 

そこで今回はあえて日本国内に目を向けたいと思います。ではなぜ、グローバル化する上で日本の伝統文化を知る必要があるのでしょうか?

 

 

日本の文化に詳しい外国人

 

ご存知の通り、2020年には東京でオリンピックが開催されます。外国人旅行者の出入国者数(インバウンド)は平成27年 1,974万人(出典:日本政府観光局(JNTO)「訪日外客数」)と年々増加傾向にありますが、近年は外国人の日本に対する知識もより深くなってきています。私の知人の外国人も空手などの武道や茶道など日本の伝統文化について京都出身の私以上に詳しい人が多くなってきており、驚かされます。

 

 茶道体験(宇治 対鳳庵にて)

 

特に座禅はGoogleやIntelなどのグローバル企業も会議の際に取り入れている『マインドフルネス』に近いとして、集中力を高めたりクリエイティブな思考を高めたりということで注目を集めています。先日、私も京都の建仁寺両足院で座禅を経験してきたのですが、10数人の参加者の半数近くは外国人で、スペインや台湾から参加をしていました。住職の方から分かりやすい禅の考え方の説明があり、「ただそこにいる」というシンプルな考え方が海外の人にも受け入れられる要素なのかもしれません。

 

 

座禅体験ができる京都のお寺(2016年1月現在)

「臨済宗 建仁寺塔頭 両足院」http://www.ryosokuin.com/trial/

〒605-0811京都府京都市東山区大和大路通四条下る4丁目小松町591

 

日本について語れない日本人

 

一方、日本人海外旅行者数については、平成27年1,621万人(出典:法務省入国管理局「日本人出国者数」)と、ここ数年は若干の減少傾向にあります。

 

(出典:法務省入国管理局「日本人出国者数」)

 

海外に留学経験のある方は、良くご存知だと思いますが、実際に海外に渡航すると、日本について聞かれる場面が多くなります。私も初めて海外に渡航したのが高校1年生の夏にアメリカのボストンへのホームステイだったのですが、アメリカの歴史については準備万端だったにも関わらず実際に現地に着くとそのことは一切聞かれずに日本のことばかり質問されたことに驚いたものでした。

 

 ボストン美術館には充実した日本コレクションがある

 

 

現在ではアニメや映画、ビジュアル系バンドなどの影響もありさらに日本への関心も細分化されています。日本の言語・文化に関してYouTubeや大学などの教育機関で学んだ外国人も増えていますので、日本人なのに日本について英語でちゃんと説明ができないと、海外では周囲からの評価も下がってしまいます。

 

日本の伝統文化や歴史もしっかり把握しておくとグローバル社会では、日本人としてのアイデンティティに繋がります。これから海外へ出ようという方は、渡航先の情報収集と同様に自国のこと(例えば年中行事や歴史、特産品など)について知る機会を持つことを強くお勧めいたします。

 

次回は、インバウンドの外国人の関心も高い京都の伝統文化を経験できるお勧めの場所をご紹介したいと思います。もちろん、これから海外に出ようという方にこそ、新しい発見があると思いますので、お楽しみに。

 

 

留学ソムリエでは、日本の伝統文化に関心がある方を応援します。お問い合わせはこちら

 

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